アートではなく“暮らしの道具”。── RELAX FORM®デザイナーが描く“暮らしの設計図”

アートではなく“暮らしの道具”。── RELAX FORM®デザイナーが描く“暮らしの設計図”

RELAX FORM®を支える、デザイナーの物語②

RELAX FORM®のデザインは、1本の線から生まれる「感性」と、0.1mm単位でこだわる「精度」のどちらでできているのか?

手描きデザイナーSさんの物語に続き、今回は3DCGを駆使するデザイナーMさんの視点から、RELAX FORM®の“もう一つの心臓部”を覗いてみます。

サイズも、素材も、座り心地も。

「手書きとの違い、CGの強みはとはなんですか?」という問いに対して、
Mさんはこう語ります。

「CGの一番の強みは、“何度でも、納得いくまで試せる”ということです。」

「手描きでは、サイズを描き直すだけでも一苦労。色を塗るのにも時間がかかります。でもCGなら、何十パターンもの検証を短時間でできるんです」

そう語るMさんは、スケッチ段階で見えていなかった微妙なサイズ感や、張地を変えた際の印象の違いなどを、CG上で繰り返し確認していきます。

ファブリックか、レザーテックスか。
レザーテックスでも、プライムか、シルキーか。
その組み合わせだけでも数十パターン。試行錯誤の果てに、「このかたちがいちばんRELAX FORM®らしい」と思えるデザインへと辿り着くのです。

「色や素材、サイズを何度もブラッシュアップできる。それが3DCGの一番の強みだと思います」

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制作の様子①

“意図を伝えるスケッチ”と、“精度で支える設計”

Mさんは、手描きスケッチの価値も深く理解しています。

「スケッチは、伝えたい意図をあえて大げさに描いたり、工場に“ここに注目してほしい”と視線を誘導できる良さがあるんです。
CGにもそれは応用できる。だからスケッチの視点は必要だと思っています」

RELAX FORM®の開発には、Sさんのように“ひと筆の線”から発想を形にするデザイナーがいれば、Mさんのように“設計と検証”のプロセスで形を現実にする開発者もいます。

まったく違うアプローチ──けれど、どちらが欠けても、RELAX FORM®のソファは完成しません。

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制作の様子②

「私たちは、アートをつくっているわけではない」

Mさんがこんな言葉をくれました。

「自分が“かっこいい”と思うものをつくるのは、アート。
でも、私たちの仕事は、“お客様に使われること”が前提のデザインです。

暮らしに寄り添って、ちゃんと座れて、色合いも暮らしに馴染む。

そんな“求められるかたち”を、RELAX FORM®らしさで届けたいと思っています。」

Sさんが「1本の線」からデザインを描き出すのに対し、Mさんは「設計」からデザインを構築していくスタイル。使用者の暮らし、身体、空間にどれだけ“しっくりくるか”を考え抜く、プロダクト視点の設計思想がそこにはあります。

RELAX FORM®の“ちょうどよさ”は、1本の線から始まる感性と、0.1mmの設計から生まれる精度。その両輪が、暮らしに寄り添うソファを支えています。

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制作の様子③

その設計、手元で体験できます。

RELAX FORM®では現在、公式ECサイトのリニューアルを進めており、まもなく3DシミュレーターやAR機能を搭載した新しいページが公開される予定です。

お客様は、お気に入りのソファをスマートフォンやPC上で自在に回転させたり、張地やカラーを切り替えたり、さらにはご自宅の空間にARで“試し置き”することも可能になります。

Mさんが何度も微調整を重ねた質感表現は、画面越しにも“リアルな存在感”をもたらします。

ソファのサイズ感や素材のニュアンスを、まるで自宅に置いたように感じられる体験──そこには、“デザインとテクノロジー”が融合したRELAX FORM®ならではの心地よさがあります。

こうしてMさんの手がけた設計は、図面の中だけでなく、
“暮らしの中のリアル”として、みなさまの手元で体験できるかたちへと広がっていきます。

デザイナーMさんが手がけた代表作をご紹介

Mさんの手から生まれたソファは、RELAXFORM®の中でも多くの販売店で高い支持を集め、すでに全国のお客様の暮らしに心地よく寄り添っています

ここでは、Mさんの代表的な3モデルをご紹介します。

  • LARS(ラルス)ソファ                      洗練されたモダンデザインと実用性を両立。
    シャープなシルエットに、広めの座面とコーナースタイルのくつろぎをプラス。機能性と高級感を兼ね備えた一台は、スタイリッシュな暮らしに自然と溶け込みます。

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ラルスソファ

  • BASCARO(バスカロ)ソファ
    一目見て、思わず座りたくなる“存在感”。
    特徴的なボリュームと新しいフォルムが空間にアクセントを加えながらも、たっぷりと詰め込んだフェザーが、ふわりと包み込むような心地よさを叶えます。

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バスカロソファ

  • RUNO(ルノ)ソファ
    やさしく、かわいく、自由に使える。
    大人のかわいらしさを引き立てる木のディテールと、空間になじむサイズ感。組み換え自由な仕様で、暮らしの変化にも寄り添います。

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ルノソファ

次回予告

次回は、実際の商品がどのようにして生まれたのか──
開発者の視点から語られる開発秘話や、“これだけは伝えたい”というイチオシモデルを深掘りします。
RELAX FORM®の舞台裏を、どうぞお楽しみに