暮らしに“ちょうどよく”寄り添う美しさ ─ RELAX FORM®のデザイン思想

暮らしに“ちょうどよく”寄り添う美しさ ─ RELAX FORM®のデザイン思想

はじめに|“形”の奥にある、リラックスフォームの思想

RELAX FORM®は、イタリアンモダンをデザインのベースにし、日本の暮らしに寄り添うことを目指して生まれたソファブランドです。

「リビングの中心に置くソファ、本当に“今の暮らし”に合っていますか?」

前回のnoteでは、そんな問いからはじまり、現代の多様な暮らしとリラックスフォームがどう向き合っているかをご紹介しました。

そこでは、RELAX FORM®の掛け心地や自由度の高さ、張地の質感など、“暮らしにフィットする理由”をお伝えしました。

では、その背景にはどんな思想があるのか? どんな価値観から、RELAX FORM®のソファが生まれたのか?

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今回の記事では、デザインに込められた考え方や、目には見えないけれど大切にしている視点を、できるだけわかりやすくお伝えしたいと思います。

1. RELAX FORM®のブランド哲学──“くつろぎ”とは体も心もホッとできる場所

"くつろぎ"とは、ただ体を預けるだけじゃありません。気を張らずにいられて、体も心もホッとできる場所。私たちが考える"くつろぎ"とは、そんな感覚に近いのかもしれません。

だからこそ、RELAX FORM®のソファは存在感を主張しすぎないように心がけています。視界に入っても邪魔にならず、けれどその空間に深く馴染み、安心して落ち着ける。そんなふうに、自然と馴染むことで、空間そのものがくつろぎの場になっていくと私たちは考えています。


2. デザイン思想と現場のリアル──“主張しない美しさ”と“感覚を信じる”ものづくり

造形の美しさや陰影がつくる表情──そんなイタリアらしさをベースにしつつも、私たちが大切にしているのは、日常の中で寄り添うような美しさ。派手さや流行性ではなく、空間に溶け込む自然な存在感。それがリラックスフォームの考える美しさです。

フォルムのバランス、陰影の出方、空間との相性。どれも「強すぎないこと」を意識してデザインしています。長く暮らしに寄り添う家具ほど、視覚や感覚への"ノイズ"が少ないことが求められるからです。

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また、図面は完璧でも、現場で触れたときに「違う」と感じることがあります。生地の張り具合、脚の角度、陰影の出方、掛け心地。すべては“実物”になって初めて分かることばかり。私たちは、目と手と体で確かめながら、細部を磨いていきます。

ときには、床材との相性まで考慮して仕様を変更することもあります。なぜなら、ソファは展示空間ではなく、人の暮らしの中で生きるものだからです。

そして、私たちが惹かれるイタリアンモダンデザインとは、本来そうした“暮らしと美しさの共存”を目指す考え方でもあります。ラインの美しさや陰影の奥行きはもちろん大切にしながらも、日常の動作や空間との調和に配慮する。それが、RELAX FORM®の中に息づくイタリアらしさです。


3. 座るたびに気づく、“なんかいい”の正体──小さな違和感を見逃さない

たとえば、背中をあずけたときに「あと少し傾いていたら…」と感じたことはありませんか?

RELAX FORM®の開発では、その“あと少し”を探す作業を繰り返します。背の角度は繊細に微調整され、脚の長さも数ミリ単位で見直されます。あるときは、試作段階のソファにスタッフ数人で何度も座り、「長時間座っていると、背中の当たりが少し硬く感じるかも」といった意見をもとに議論が始まることもあります。

そうした積み重ねが、「言葉にしにくいけれど、なんかちょうどいい」と感じる心地よさに繋がっています。そんなふうに、人と暮らしに馴染んでいくソファを目指しています。


4. 主張しない、でも埋もれない──暮らしの背景になれるデザイン

華やかなデザインは目を引きます。でも、リビングで毎日を過ごす中で求められるのは、「飽きずに寄り添える」こと。

RELAX FORM®のデザインは、使う人のライフスタイルを引き立てる“背景の一部”でありたいと考えています。たとえば、やわらかなグレートーンのソファは、自然光の下で静かな存在感を放ち、観葉植物や周りの家具とも自然に馴染んで、部屋に落ち着いたリズムを与えてくれます。

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▲ バザードⅡ SILT24 スレートグレー

主張しないけれど、空間に確かなリズムをもたらす。それが、私たちが考える“生活の景色に溶け込むデザイン”です。


おわりに|“関係”をデザインするということ

RELAX FORM®のソファは、華やかなショールームや撮影空間だけで映える存在ではありません。むしろ、何気ない日常の中に自然と馴染み、静かに暮らしの質を支える存在でありたいと考えています。

朝のコーヒー、子どもと遊ぶ午後、夜の映画鑑賞。リビングで過ごすさまざまな時間の“まんなか”にあっても疲れず、飽きず、そしてどこか気持ちがほぐれる。そんな在り方を目指して、デザインも設計も磨き上げています。

トレンドやスタイルは人それぞれ。けれど、どんな空間にも静かに馴染み、使う人の個性を受け止める余白のあるデザイン。それが、RELAX FORM®のめざす“ちょうどいい”美しさです。

私たちが目指すのは、単なる家具づくりではありません。

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家に帰って最初に腰かけたくなるソファ。何気ない会話が生まれるソファ。ふとした瞬間に「このソファでよかった」と思えるソファ。

そんなふうに、人と空間との“関係”をデザインしたいのです。

「なぜこの形なのか」を知ることは、「なぜ今の暮らしに必要なのか」を深く理解することでもあります。

“上質なひととき”を体感しに、ぜひ当ショールームや公式サイトを覗いてみてください。

当サイトでは、様々な機能を実装しております。

AR機能で部屋にソファを置いた時の雰囲気をその場で確認できたり、3Dシミュレーターでサイズやカラーの比較も手軽にできたりと、自分に合った1台を見つけやすくなります。

さらに、ショールームをバーチャルで体験できるコンテンツも追加される予定です。

ソファ選びがもっと気軽に、もっと楽しくなる。そんな新しい体験を、どうぞお楽しみに。

実際の使い方や選び方については、ぜひ前回の『なぜ今、リビングにRELAX FORM®が必要なのか?』も合わせてご覧ください。